強いカラダをつくる健康管理の味方 プロポリス

健康

“天然の抗生物質”とも呼ばれ、抗菌作用や抗酸化作用に優れた栄養成分「プロポリス」。風邪予防などに効果があるとされ、長く親しまれてきましたが、免疫力を高める成分として今、注目を集めています。今回は、改めて知っておきたいプロポリスの効果効能に迫ります。


1. プロポリスとは?

健康食品として根強い人気の「プロポリス」。名前はよく聞くけれど、実際にどんなものなのか、どんな効果があるのかを知っている人は少ないようです。健康が気になる今だからこそ知りたい「プロポリスの基本」をご紹介します。


①歴史・背景・語源など

プロポリスとは、ラテン語の「プロ(守る、防御)」とギリシャ語の「ポリス(都市)」を組み合わせた造語で、「敵の侵入を防ぐ城壁」という意味があります。プロポリスは、ミツバチが集めた植物の新芽や樹液とミツバチの唾液を混ぜて作られた粘性の固形物で、ミツバチの巣の内外を覆って外敵から守る役割を果たしています。特に、細菌やウイルスの侵入を強力に防ぐことから「天然の抗生物質」とも言われています。


プロポリスの歴史は古く、古代エジプト時代にミイラを保存する際の防腐剤として使われていたという記録が残っています。昔の人々は、プロポリスに優れた抗菌作用があることを経験的に知っていたのでしょう。
そして近年、ヨーロッパを中心にプロポリスに関する科学的研究が進み、さまざまな有用性が発見されています。抗菌だけでなく、抗ウイルス、抗酸化、抗炎症、抗アレルギーなどの様々な作用が報告され、私たちの健康維持に大いに役立つと期待が集まっています。


②成分

プロポリスには、以下をはじめとする約300種類以上の天然の成分が含まれていることが確認されています。
●フラボノイド類 (ケルセチン、グリシン、テクトクリシンなど)
●アミノ酸 (リジン、ヒスチジン、フェニールアラニン、ロイシン、イソロイシンなど)
●ビタミン類 (ビタミンB1、B2、B6、C、Eなど)
●ミネラル類 (カルシウム、銅、鉄など)
●ポリフェノール類 (アルテピリンC、p-クマル酸などの桂皮酸誘導体)
※ただし、起源となる植物によって含まれる成分の種類や含有量は少しずつ異なり、得られる効能もさまざまです。


③ミツバチとの関係性

もともと植物の樹液には自らを守るための抗菌物質が豊富に入っており、ミツバチはこれら樹液と自分の唾液成分を混ぜ合わせた“蜂用の抗菌物質”であるプロポリスを作り出します。プロポリスは巣内をほぼ無菌状態に保って女王蜂の産卵や幼虫の発育を助けています。また、プロポリスで巣の出入り口やすき間を塞ぐことで、雨風をしのいだり、巣内を一定の温度・湿度に保ったり、外敵が侵入するのを防いだりもしています。


2. さまざまな症状の予防に役立つプロポリス


プロポリスは、私たちの健康を支える強い味方!
具体的にはどんな効果が期待できるのでしょうか?


 


 


①老化予防


体内で発生する過剰な活性酸素は、細胞を酸化させる大きな要因となります。細胞の酸化とは、いわば体のサビのようなもので、動脈硬化や糖尿病といった生活習慣病、しわ、しみ、白髪などの老化の原因となります。
プロポリスに含まれるフラボノイドや桂皮酸誘導体には強力な「抗酸化作用」があります。体に備わった抗酸化機能は加齢とともに衰えますが、プロポリスがそれを補って体内の過剰な活性酸素を除去するサポートをするので、老化予防に役立つというわけです。


②風邪・インフルエンザ予防


プロポリスには、風邪やインフルエンザを予防したり、罹っても症状を早く回復させたり、体のだるさを軽減させたりする効果が確認されています。これは、プロポリスの「抗菌作用」や「抗ウイルス作用」「抗炎症作用」などによって免疫力が高められるためだと考えられています。


③花粉症予防


最新の研究により、「抗アレルギー」作用をもつプロポリスに、花粉症を予防する効果があることが確認されています。具体的には、花粉症の原因となるヒスタミンやcys-ロイコトリエンという炎症物質の放出が抑えられ、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状がやわらぐと言われています。


④肥満、物忘れなど


その他、プロポリスには脂質代謝をコントロールする働きで肥満やメタボを予防したり、インスリンの働きを改善して血糖値を正常化したり、脳の神経細胞の形成を早めて物忘れを予防したりする作用が期待されています。


参考文献:

代替医療素材を目指したプロポリスの抗ウイルス活性評価
http://renkei.office.ous.ac.jp/wp-content/themes/gakuren/pdf/f07/shimizu1.pdf

プロポリスのスギ花粉症軽減効果の検討
https://www.jstage.jst.go.jp/article/arerugi/56/3-4/56_KJ00004689893/_pdf/-char/ja


3. プロポリスを選ぶポイント

原産国について

プロポリスは、南米やヨーロッパを中心に世界のさまざまな国で採取されていますが、中でもおすすめは、良質なプロポリスとして評価が高い「ブラジル産のプロポリス」です。
ブラジル産プロポリスは、西洋ミツバチとアフリカミツバチの自然交配で生まれたブラジル独自の「アフリカ蜂化ミツバチ」が作るプロポリスで、広大な自然林にある多様な植物の天然成分が凝縮されています。



主に「アレクリン(バッカリス・ドゥラクンクリフォリア)」と呼ばれるキク科の植物を原料とするブラジル産プロポリスには、他の産地のプロポリスにはあまり含まれておらず、抗菌・抗酸化作用などが報告されている注目の成分・アルテピリンCなどの桂皮酸誘導体が豊富に含まれているのも特徴です。



また、ブラジルでは政府主導でプロポリス生産に力を入れており、厳しいチェックのもとで高品質なものに仕上がっています。


4. まとめ

ミツバチが作るプロポリスは、フラボノイドや桂皮酸誘導体を含む「天然の抗生物質」。私たちの健康にも大きく寄与し、老化や物忘れの予防から風邪・インフルエンザの予防、花粉症予防、肥満・メタボの予防まで幅広い効果を発揮すると期待されています。
健康な体作りの一助として、成分が豊富に含まれ高品質と評判の「ブラジル産プロポリス」を試してみてはいかがでしょうか?