美健JUMP! この人に訊く

SPECIAL INTERVIEW
大場 久美子さん



女優業の傍ら、20の資格を生かして幅広く活躍。キラキラと輝く大場久美子さんの目指すものとは?

私は女優には向いていない?!


――女優になったきっかけは?

小学生の時に劇団に入り、13歳で子役としてドラマデビュー。その時に、自分と違うものになれるのが快感で「演じるって楽しい!女優になりたい!」と思いました。おとなしかった私が、初めて自分から「やりたい」と言い出したことだったので、両親もすごく応援してくれましたね。でも、その熱意とは裏腹に、注目されたのは女優ではなく、アイドルとしての大場久美子でした。初めのうちは葛藤もありましたが、「歌で売れればいい役ももらえる」という言葉を信じて、2年間の期限付きで活動を承諾しました。その間、劇団四季などの音楽を手掛けるプロデューサーの方と出会い、歌を通して表現する方法を学ぶことができたので、結果的には女優として成長させてもらえたと思っています。

――女優をやめたいと思ったことは?

毎日ですよ。コミュニケーションをうまく取れない子供時代を過ごしたせいか、人と接するのがすごく苦手で、チームワークが問われる現場になかなか馴染めなかったんです。お芝居は大好きで、一人のショーなら楽しくできるのに、みんなでやるとなると、プレッシャーでドキドキしてNGを連発してしまう。「私、女優に向いてないんだな」と、何度思ったか分かりません。実際、40代で心理カウンセラーの資格を取った時に、試しに職業適性検査をやってみたのですが、「芸能界は不向き」という想像通りの結果が出ました。でも、それでへこむわけではなく、むしろ「ダメなところでこれだけやってきたのはすごくない?」と都合よく解釈するのが私のいいところ。そういうプラス思考の一面があったからこそ、今なお女優を続けているのかもしれませんね。

“人のため”が私のすべての原動力


――50代になってから数々の資格を取得されていますが、そのきっかけは?

「芸は身を助く」と言う言葉がありますが、ある時ふと脳裏に「大場久美子の芸は身を助けなかった」と浮かびまして(笑)。だったら、これから生きていくために手に職を付けておくべきかな、と。それで、知り合いの整体師の方にいろいろと教えてもらい「足底反射療法士(フットリフレクソロジスト)」や「音楽健康指導士」などの資格を取りました。「女優なのに、何を目指しているの?」とバッシングされたこともあります。でも、ある人気YouTuberが「芸能界の人って芸能のことしかしないよね、でも、今そういう時代じゃない。いろんな事やっていい時代だよ」と言っているのを聞いて「私は間違ってない」と確信しました。そこからどんどん資格が増えていき、気づいたら19個になっていましたね。さらに、今後3つの資格を取ろうと勉強中です。

――その原動力は?

子どもの頃、学校に行かなかった反動なのか、勉強するのが本当に楽しいんですよ。それに、私は常に人の役に立つことがしたいと思っているので、そのためなら体が自然と動いてしまうんです。やりたいことも次々と頭に浮かんできますし。特に、パニック障害になったことがきっかけで、「脳」にすごく興味を持っているので、やりたいことも自然とそちらに向いているのかなと思います。認知行動療法士や脳活性トレーナーはもちろんですが、足底反射療法士や音楽健康指導士、フェイシャルセラピスト、ハンドセラピストに至るまで、脳にアプローチするものが多いですよね。

――自分のためにしていることは?

ありません。自分のためだけにはまったく動けない人間なので、コロナで自粛していた半年間も玄関を開けて外に出たのは3回くらい。それでも、多くの時間をブログの更新などに費やして、退屈しているヒマはまったくありませんでした。これも、単に写真が好きだからやっているわけではありません。ボランティアで飼っている犬の様子や(サラ)リーマンパパ弁当のことを楽しみに見てくれる人がいると思うから、つい頑張れちゃうんですよね。

――還暦を迎えたとは思えない美ボディもみなさんが興味のあるところです。

恐縮なのですが、加圧ジムのイメージキャラクターに選んでいただいたご縁で、加圧トレーニングに取り組んでいます。これまでほとんど運動をしてこなかった私ですが、始めて1ヵ月で2㎏減量。脂肪を落として筋肉を増やすので、体がきれいに引き締まってきました。それだけではなくて、今実感しているのは「筋力ってとても大切!」ということ。筋肉が強くなれば、動くのが楽になって、体も心もグンと軽くなりますね。そういうことも、ぜひ私のブログを通して知っていただければと思います。

PROFILE

大場久美子(おおば・くみこ)

1960年1月6日生まれ。埼玉県出身。劇団の子役を経て、1977年に“一億人の妹”のキャッチフレーズで歌手デビュー。翌年には、ドラマ『コメットさん』に出演し一躍トップアイドルの座に上り詰める。歌手活動引退後は、舞台『放浪記』やドラマ『太陽にほえろ!』『水戸黄門』など数々の作品に出演。現在は、女優業のほかに、心理カウンセラーやエステティシャン、リフレクソロジストとして活躍。動物愛護活動やボランティア、講演なども積極的に行っている。