SPECIAL INTERVIEW大野 拓朗さん

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ミュージカル界でも大注目!今を時めく俳優・大野拓朗さんの素顔に迫ります。

苦しいことを楽しんじゃう体質の僕

俳優になったきっかけは?

子どもの頃からドラマや映画は大好きでしたが、それは見て楽しむためのものだと思っていました。ところが、大学のミスコンでグランプリをとった縁で、俳優オーディションに出た時に、初めてお芝居というものに触れ、俳優っておもしろいな、素敵な仕事だなと感じたんです。それに、俳優になれば、自分の人生の最終目標の実現にも近づけるかな、と。

最終目標とは?

僕は「世界中の絶滅危惧種とされている動物や恵まれない動物を救いたい!」という夢を持っています。NGOも一つの選択肢でしたが、僕一人で頑張るよりも、多くの人を巻き込んでやったほうが大きなことができるじゃないですか。特に、プロスポーツ選手は影響力があるので、トレーナーになって同じ目標を持つ人に出会えたら、そのプロジェクトを実現させようと思っていたんです。でも、僕が俳優として有名になれば、自分自身でどんどん発信していけますよね。だから、進路を方向転換して、この世界でやっていこうと決めました。

苦労されたことは?

苦労は日常茶飯事です。本番で、役に没頭している時はすごく楽しいんですが、準備の段階は苦しいことだらけ。撮影でカットがかかった後は、これでよかったのかと思い悩んでばかりいます。プロとして、職人として認められたいと思って努力する毎日なので、デビューからの10年間は友達と外に食事に行くこともほとんどしていません。その時間を自分のスキルアップに費やそうと思うからです。そうはいっても、その苦しみを楽しんでいる自分もいるんですよ。めいっぱい苦しんで、それを乗り越えることで、自分が成長できるので。

自分の人生を大切に後悔なく生きたい

NYへの留学も自己投資のひとつですか?

理由はいろいろありますが、30歳を迎えたことも大きかったと思います。20代の頃の僕は、ただがむしゃらに突っ走っていました。でも30代になると、社会人としてのステージが変わり、周りの期待値も変わってきますよね。そんな時だからこそ一度立ち止まり、自分は何が楽しいのか、何がやりたいのかを改めて考えたんです。その時にふと浮かんだのが、昔好きだった「英語」のこと。仕事で海外へ行くたびに、英語がしゃべれずコンプレックスになっていたので、この機会にちゃんと勉強して使える英語力を身に付けたいと思いました。人生は一度きり。いつ何が起こるか分からないので、自分を大切にして後悔のないように生きようと。留学はそのための第一歩だったかな。

NYでの生活はいかがでしたか?

すごく楽しかったですよ。素のままで自由に街を歩ける解放感があって、俳優・大野拓朗ではなく、一人の人間としての大野拓朗に向き合える貴重な時間を過ごせました。ただ、滞在中にコロナ騒動が起こり、4ヵ月間ステイホーム。何もできない毎日が続いて、体重は8㎏増、体脂肪も8%増とかなり太っちゃったんですよ。なので、7月に帰国した後に必死でダイエットしましたね。食べる量を減らし、かつ、夜18時以降は食べないよう意識して、なんとか元の体型に戻すことができました。

最後に、今後の目標を教えてください。

プライベートでは、今バイクの免許を取得中。中型だけじゃなく大型もとって、ツーリングに行きたいですね。仕事では、まず年末年始に控えているミュージカルコンサートを成功させること。アメリカから戻って以降は、舞台関係の仕事が増えていますが、コンサートという形で歌を歌わせていただくのは初めてなので、とても楽しみにしています。また、2021年も、できればもう一度海外へ行きたい。もっと英語力をつけて、いろいろなことに挑戦しながら自分を高めていきたいと思っています。目指すはハリウッド。日米両国間を股にかけて活躍する俳優になるのが僕の目標です。そしていつか、「大野拓朗基金」を作って、動物たちを救う夢も実現させたいですね!

  • 大野 拓朗 (おおの・たくろう)

    1988年11月14日生まれ。東京都出身。
    2009年、第25回ミスター立教に選出される。

  • 作品情報

    2010年、映画「インシテミル~7日間のデス・ゲーム~」で俳優デビュー。主な出演作に、ミュージカルは『プロデューサーズ』(20/福田雄一演出)、『ロミオ&ジュリエット』(17、19/主演)『エリザベート』(12/共に、小池修一郎演出)、舞台は『シラノ・ド・ベルジュラック』(18 /鈴木裕美演出)、『ヴェニスの商人』(13/蜷川幸雄演出)、ドラマはプレミアムドラマ「ベビーシッター・ギン!」(19/NHK BSプレミアム/主演)、連続テレビ小説「わろてんか」(17・18/NHK)、「とと姉ちゃん」(16/NHK)、大河ドラマ「西郷どん」(18)、映画 は「旅猫レポート」(18)、「Bの戦場」(18)、「台湾から愛を込めて」(18/主演)、「猫忍」(17/主演)など。米国留学を経て、さらに活躍の場を広げている。

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