7月26日(月)~7月30日(金)

高嶋ひでたけ元気の現場

         

7月26日(月):“元祖アナウンサー”とも言われる和田信賢さん

オリンピックというとスポーツアナウンサーの実況を注目し、違った楽しみ方をしているという高嶋さん。特に過去を振り返ると、ヘルシンキオリンピックで人気を博していたNHKのアナウンサー、和田信賢さんを知って頂きたいとのこと。和田さんはクイズ番組の元祖とされている「話の泉」という番組を担当したり、今のアナウンスメントの基礎を作った人とも言われています。ヘルシンキオリンピックでは「ヘルシンキ便り」というヘルシンキから和田さんが見聞きした情報を届ける番組がとても人気だったそうですか、オリンピックからの帰り際に、体調をひどく崩し、パリの病院に入院。その後、40歳という若さで亡くなったそうです。高嶋さんからは、彼のことをもっと詳しく知りたいなら、山川静夫さんの「そうそう そうなんだよ」という本を読むと良いとオススメしてくれました。


         

7月27日(火):メキシコオリンピック

高嶋さんにとって一番記憶に残るオリンピックは、昭和43年に開催されたメキシコオリンピックだそうです。開催地であるメキシコシティは標高2,200メートルの高地に位置します。自身をより鍛えるために選ぶような気圧が低く空気の薄いところでの開催で、過酷な環境というだけでなく、逆に高地のメリットが活かされ記録破りの連続だったそうです。男子走り幅跳び、ボブ・ビーモンが8.9mの記憶を出しました。その後、中々記録は更新されなかったのですが、メキシコオリンピックの23年後、東京で開催された世界陸上にて世界記録が出ました。男子100mではジム・ハインズが人類史上初めて10秒の壁を破る記録を出しました。標高の低い東京でこのような記録が出た背景には、東京に台風が接近していたため気圧が下がり、それが記録を後押ししたという説もあります。一流選手が集まるオリンピックにおいて、ちょっとした空気や風、気圧も記録に影響を与えることもあると話す高島さんでした。


         

7月28日(水):アーティスティック・スイミング


ついこの間まではシンクロナイズド・スイミングと呼ばれていたアーティスティック・スイミング。この競技がオリンピック種目に正式に採用されたのは1984年のロサンゼルスオリンピックからで、夏季オリンピックで女子を対象にのみ実施しているのは、アーティスティック・スイミングと新体操のみです。


アメリカの伝統的なスイミングクラブとして知られるサンタ・クララ・スイミングクラブは、ドン・ショランダーなど有名な選手を育成し、これまで獲得の金メダルの獲得数はなんと44個にもなるそうです。昔は「玄界灘の荒波で鍛え上げられた」真っ黒の日本人選手が印象的だったが、サンタ・クララ・スイミングクラブの選手たちは、


真っ白だったそう。ガンバレ水泳日本!と活気を強める高嶋さんでした。


         

7月29日(木):運動神経

双子を対象に運動神経について様々な研究を行っている、順天堂大学のスポーツ健康医科学研究所の福典之先生の研究によると、運動能力は66%遺伝で決まるという結果が出ています。また、持久系の運動能力の約50%は遺伝要因の影響を受け、更に父親よりも母親の遺伝の影響を強く受けます。また、運動能力については遺伝子の影響だけではなく、3歳から14歳頃のゴールデンエイジと呼ばれる年齢のときに、いかに適切な指導者がつき、しっかりと練習できるかによって伸びは違います。トップアスリートは小さい頃から運動を始め、良い指導者に恵まれることで大きく力を伸ばします。遺伝的要素に加えて、適切な環境が与えられるかどうかで、オリンピッククラスの選手が生まれると話す高嶋さんでした。


         

7月30日(金):バーンズさん

本日の「元気の現場」は、ドクター浅野が出演。元々ペンシルバニア大学を出たドクターで、ベルリン大学でさらに学び、アメリカに帰ってから製薬会社で儲けているバーンズさん。彼が一番お金を使うのはアートだそうです。彼は印象派のいわゆるアートにものすごく傾倒していて、セザンヌからはじまり、ルノアールの収集家としては世界でも有数の人。彼は自身が薬を開発する上で絶対に役立つと考え、自分の家には壁の隙間もないほど収集した絵を飾っているそうです。そういうアートを理解する心が医学には必要だということを教えてくました。


次回は8/2(月)~8/6(金)の番組内容をまとめてお伝えします。


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